「守りの外国人採用」という考え

 ある製造業に外国人技術者の紹介依頼を受けました。その企業では商社経由で海外メーカーと取引があり、海外へ直接進出している訳ではありませんので、業務においては外国人でなくてはならない理由は特にありません。しかし今回、外国人採用に踏み切った理由を総務部長はこのように言われました。「当社は企業規模もそれ程大きくはないし、大企業に比べたら組織人員も厚くない。ですから組織活性を目的とした社員の若返り化に毎年取組む事も非常に困難である。昨今は少子化問題等で、日本企業全体で人手不足。そのような環境の中で、優秀な日本人の新卒又は中途採用は非常に難しいと実感している。単に労働力不足を外国人で補うという考えではなく、優秀な外国人が中長期にわたり就業し、技術者としてしつかりと役割を果たしてくれる事を期待し採用したい」

 大企業では経済のグローバル化に伴い、必然的に外国人採用の取組は行われておりますが、中堅・中小企業においては攻めの人材グローバル化ではなく、まさに上記のケースのような組織活性化及び少子高齢化に伴う将来的な企業存続の悩みを抱えている企業もあるのではないでしょうか。外国人の採用に関しては今まで実績がない、受入態勢がない、コミュニケーションや文化的に不安と思っているうちに現状は悪化するかもしれません。

 これからは「攻めの外国人採用」という考えだけではなく、労働力不足を補う目的、また組織活性の為の社員の若年化に向けた「守りの外国人採用」という考えも必要なのではないでしょうか。

The following two tabs change content below.
中村 拓海

中村 拓海

株式会社Sociarise代表取締役社長
留学生専門キャリアアドバイザー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です